マンガン(Mn)
マンガンは、岩石や土壌、淡水や海水など地球上に広く分布する元素で、多くの動植物中にも存在している必須ミネラルです。生体内では、さまざまな酵素の活性化などに関与しています。
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体内での動き
マンガンは、骨の発育に重要な働きをしています。
また三大栄養素の代謝に関わる酵素の成分や、活性酸素を除去するSOD酵素などの抗酸化酵素の成分としても不可欠なミネラルです。 -
注意点
マンガンの慢性中毒は経気道吸入によるものがほとんどで、マンガンを取り扱う作業に従事している人に中毒症(強い精神障害、中枢神経系障害、マンガン肺炎)が起こる可能性があります。
不足した場合、骨の発育不良、糖質および脂質の代謝異常、生殖機能低下、皮膚代謝の異常などが起こるとが考えられています。 -
安全性
サプリメントからの長期にわたる過剰摂取でパーキンソン病を中心とした中枢神経系の異常、生殖系や免疫系の機能不全、腎炎、精巣障害、膵炎、肝障害、脳障害などを引き起こす可能性が示唆されています。
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医薬品との相互作用(禁忌情報)
カルシウム、鉄との併用でマンガンの吸収が低下する可能性があります。亜鉛との併用ではマンガン吸収が増加し、血中濃度が上昇する可能性があります。
鉄欠乏性貧血の人ではマンガン吸収が促進されることが考えられています。
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