L-トリプトファン

トリプトファンは必須アミノ酸の一種です。
さまざまな食品に含まれますが、その含有量は低いといわれています。

• 体内での動き

  脳内の神経伝達物質であるセロトニンやメラトニンの原料であり、精神機能の維持に重要です。
  月経前不快気分障害(PMDD)に対して有効性が示唆されています。

• 安全性

  通常の食事に含まれる量以上の経口摂取は危険性が示唆されています。好酸球増多筋痛症候群を引き起こした例があります。副作用として、胸焼け、腸内ガス、悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、頭痛、立ちくらみ、眠気、ドライマウス、視覚のぼやけ、筋力低下、性機能異常などが挙げられています。
  トリプトファンに含まれる不純物は関節や皮膚、心臓、肝臓の腫れ、炎症などの副作用を引き起こし、さらに命にかかわることもあります。

• 医薬品との相互作用(禁忌情報)

  妊婦、腎臓疾患、肝臓疾患、白血球関連疾患の使用は禁忌です。デキストロメトルファン、アミンポンプ阻害剤、MAO阻害剤、メペリジン、ペンタゾシン、フェノチアジン系向精神薬、ベンゾジアゼピン系鎮痛薬、中枢神経抑制薬、トラマドールなどの医薬品やセロトニン様作用のあるハーブサプリメントの併用で、セロトニン症候群やコールフレミング症候群のような脳血管収縮障害を起こす可能性があります。
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