カルシウム(Ca)
カルシウムは人体の骨格を作るなど大切な役割がありますが、体内に吸収されにくいミネラルです。 日本人のカルシウム摂取量は、目標量に満たないため積極的な摂取が望まれます。
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体内での動き
骨や歯の主成分となり体を支える、筋肉の収縮をスムーズにする、神経細胞間の情報伝達物質として働く、血液凝固に関与するなどの働きがあります。
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注意点
カルシウムの過剰摂取によって、泌尿器系の結石や高カルシウム血症を招きやすくなります。ビタミンDの過剰摂取によっても、消化管からのカルシウム吸収を大幅に増加させてしまうため、血液中のカルシウム濃度が高まります。
また鉄や亜鉛、マグネシウムなど他のミネラルの吸収を阻害することもわかっています。
慢性的なカルシウム不足などで、血中カルシウム濃度が低下すると、カルシウムの貯蔵庫である骨を溶かしてカルシウムを補い、血中濃度を調節します。このような状態が続き、骨からカルシウムが抜け出すと、骨が弱くなって最悪の場合は骨粗鬆症を引き起こします。そうなると元に戻すことは難しく、特に閉経後の女性ではホルモンの影響でも骨量が減少しやすくなります。丈夫な骨を保つためにも若いうちからカルシウムを意識して摂るよう心掛けましょう。
この他には、肩こりや腰痛、イライラするといった神経過敏な状態になることがあります。 -
摂取方法
カルシウムとともにマグネシウムを、2:1の割合で摂取することが望ましいとされています。
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安全性
適切に用いれば、健常人および妊娠中・授乳中でも経口摂取でおそらく安全だと思われます。しかし日常的および長期的に過剰摂取 (1日2.4 g以上)すると腎結石等を起こすことがあり、危険性が示唆されています。
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医薬品との相互作用(禁忌情報)
過剰摂取によって前立腺がんのリスクが増す可能性があるという疫学的結果が出ています。 活性型ビタミンD3製剤 ジギタリス
ビスホスホネート系製剤(骨そしょう症薬)
テトラサイクリン系 ニューキノロン系