グルタミン

グルタミンは生体内に最も多く含まれるアミノ酸であり、グルタミン酸とアンモニアから生合成されます。

• 体内での動き

  生体内ではアミノ基転移酵素の基質として種々の生体機能の関わっています。たんぱく質を分解する働きを抑え、筋肉を維持させるのに高い効果を発揮します。
  体内のペーハーバランスを整えるほか、血液中の乳酸濃度を中和し、素早い疲労回復を実現します。また、リンパ球のマクロファージの主要エネルギー源となり、ケガからの回復を早めるなど免疫機能の向上に役立ちます。腹腔部を手術した際、患者にグルタミンを含む高カロリー輸液を行うと入院の期間が短縮されるとの報告もあります。

• 注意点

  グルタミン酸ナトリウム(SMG、調味料)に過敏な人はグルタミン酸に対しても過敏であることが考えられます。

• 安全性

  適切に用いれば経口摂取で安全性が示唆されています。妊娠中、授乳中の安全性は充分なデータが見当たりません。

• 医薬品との相互作用(禁忌情報)

  抗けいれん薬の効果を弱めると考えられます。肝性脳症を悪化させる可能性があります。 ラクツロース 抗てんかん薬