カリウム(K)

別名ポタシウム(potassium)とも呼ばれます。人体にとって必須のミネラルで、主に細胞内に多く存在します。
カリウムは“自然の降圧剤”ともいわれ、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとして高血圧の予防に有効と考えられています。

  • 体内での動き

    体内に存在するカリウムの多くは細胞内に存在します。細胞外液に多いナトリウムと作用しあい、細胞の浸透圧を維持したり水分を保持したりしています。
    カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギー代謝をスムーズに行ない、細胞が正常に働く環境を整えます。

  • 注意点

    腎臓機能が低下し、尿の排泄が困難になると高カリウム血症を引き起こす場合があります。高カリウム血症は心臓停止の原因になります。
    下痢や嘔吐、利尿剤の長期服用などにより、排泄量が増えカリウムが欠乏すると、脱力感や食欲不振などの症状が現れる場合があります。

  • 医薬品との相互作用(禁忌情報)

    カリウムカプセルおよびカリウム錠は、腸管運動亢進症の人には禁忌です。
    カリウムの排出はほとんど腎臓に限られているため、腎機能が低下している場合は高濃度のカリウム摂取は問題があります。腎機能が低下している場合は、カリウム含有量が多い食品 (果物、シリアル、豆類、牛乳、野菜など) との同時摂取も注意が必要です。

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