フェニルアラニン(L-フェニルアラニン)

必須アミノ酸の一つです。大豆製品や乳製品などに多く含まれています。体内ではフェニルアラニンはチロシンの原料になっています。

• 体内での動き

  脳内では神経伝達物質のノルアドレナリンとドーパミンを合成する材料として使われています。
  フェニルアラニンは、慢性的な痛み(外傷、関節痛、リウマチなど)を軽減する効果があります。
  また、うつに対しても効果があることが近年の研究により認められています。

• 医薬品との相互作用(禁忌情報)

  パーキンソン病患者において、レボドパと中性アミノ酸(フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン)の併用は、振戦、硬直、オン・オフ症候群を悪化させる可能性があります。MAO阻害剤 抗精神薬
  
  神経遮断薬とL-フェニルアラニンとの併用で、単極性うつ病患者の遅発性ジスキネジー (運動障害)を発症、増悪させることがあります。
  理論的には非選択的モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤との併用で、高血圧症のリスクが増加することが考えられます。併用するとチラミンの排泄が抑えられるので高血圧のリスクが増加するという報告があります。