γ-リノレン酸(GLA)

母乳や月見草、ボラージ草などのごく一部の植物にしか含まれていない不飽和脂肪酸のひとつです。

  • 体内での動き

    GLAはリノール酸からデルタ-6-デサチュラーゼという酵素の作用を受けて生産されます。GLAはさらにジホモガンマリノレン酸(DGLA)という脂肪酸に代謝され、組織や細胞の機能を正常に維持する局所ホルモン、プロスタグランジンに変換されます。このプロスタグランジンの主な効果としては抗炎症、鎮痛、抗高血圧、抗血小板凝固、抗アレルギーなどです。また、GLAは細胞膜上に多く存在し、正常な細胞を維持するために無くてはならない成分です。
    このように重要な役割を持っているにもかかわらず、GLAを効率よく摂れる食品は数が限られており、比較的多く含まれている食品としてはボラージ油(20-27%)、ブラックカラント油(15-17%)、月見草油(7-14%)などです。リノール酸を摂ることによってGLAを増やすことも可能ですが、リノール酸を摂りすぎると不必要なコレステロールを貯めてしまう結果になります。
    また、GLAに変換するために必要な酵素であるデルタ-6-デサチュラーゼの働きが鈍っていてはGLAに転換することができません。この酵素の働きは老化、動物性脂肪の取りすぎ、糖尿病、肥満、加齢、アルコール過飲などで鈍るため、GLAは現代人には不足しがちな脂肪酸であるといえます。積極的な摂取が必要です。

  • 注意点

    軟便、下痢、腸内ガス、出血しやすい疾患の人や妊娠中や授乳中の人の使用は避けて下さい。

  • 安全性

    ほとんどの成人に対して安全です。

  • 医薬品との相互作用(禁忌情報)

    血液凝固抑制薬、フェノチアジン系精神安定薬。

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