銅(Cu)

生体内で銅はたんぱく質と結合し、さまざまな生体内反応の触媒としての役割を担っています。

  • 体内での動き

    銅はおもに骨、骨格筋、肝臓、血液中に存在しています。
    銅は鉄とともに赤血球の血色素であるヘモグロビンを作るために不可欠で、ヘモグロビンが不足すると酸素がうまく運べずに貧血を起こします。また鉄の吸収促進や、活性酸素を除去するSOD酵素をはじめ、さまざまな酵素の成分となり代謝に関与しています。 さらに乳児の成長、骨や血管壁の強化、皮膚の健康維持にも重要な栄養素です。

  • 安全性

    銅の過剰摂取により中毒症状(嘔吐、吐き気、下痢、肝臓障害など)が現れる可能性があります。

  • 医薬品との相互作用(禁忌情報)

    幼児の場合、鉄の摂取量が多いと銅の吸収を阻害することが考えられます。 多量の亜鉛は銅の吸収を妨げ、銅欠乏症になることが考えられます。
    亜鉛の毒性量を摂取した場合は貧血を伴う有意な銅欠乏を起こすが、通常サプリメントとして摂取するレベルでは起こらないと思われます。
    銅サプリメント摂取はウィルソン病の症状を悪化させ、またペニシラミン療法に影響を与えることがあります。銅の摂取はペニシラミンの吸収を阻害するので、2時間以上あけて摂取しましょう。

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