ビタミンC(ascorbic acid)

ビタミンCはコラーゲンの合成や抗酸化に関与する水溶性ビタミンです。飲酒量の多い人、高齢者、野菜・果物不足の人、喫煙者(受動喫煙者)などで不足しがちです。

  • 体内での動き

    皮膚、関節、骨、血管などの結合組織を構成するコラーゲンの合成に欠かせないビタミンです。怪我・やけどの傷口の修復を助けたり、ウイルスの活動を抑制するインターフェロンの生成を促進して風邪の予防や治療に役立つ働きなどがあります。また、副腎ホルモンの合成に不可欠で、腸内での鉄の吸収促進、抗酸化物質として細胞の酸化を防ぐなどの働きもあります。

  • 注意点

    血液検査の前に大量に摂取すると検査結果に影響が出ることがあります。妊娠中の女性は1日最高5,000mgまでです。
    1日に5,000〜15,000mg以上摂ると、下痢や皮膚の炎症が見られる人がいます。

  • 摂取方法

    大人はRDAが60mg。1〜14歳50mg、妊娠中80mg、授乳中100mg。サプリメント:錠剤、カプセル、ドロップその他様々な形状での摂取が可能です。

  • 安全性

    毒性の報告は知られていませんが、大量摂取により嘔吐、胸焼け、胃痙攣など起きる場合があります。

  • 医薬品との相互作用(禁忌情報)

    ■アセタゾラミド(炭酸脱水酵素抑制剤)服薬中に、ビタミンCを多量摂取すると尿路結石が起こりやすくなります。
    ■デフェロキサミン(鉄排泄剤)を服薬中、1日に500mg以上のビタミンC摂取により心機能が低下したとの報告があります。
    ■ビタミンCを大量投与した場合、エストロゲン、アスピリンの作用増強、ワーファリンの効果減弱が起こることがあります。

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