ナトリウム(Na)

哺乳類をはじめ、地球上の大半の生物にとって必須のミネラルです。ヒトは食塩=塩化ナトリウム(NaCl)から補給します。ヒトが生存するために最低限必要な食塩量は一日に2〜3g程度と言われていますが、日本人の多くは食塩の過剰摂取の方が問題となっています。

  • 体内での動き

    ナトリウムは、おもに細胞外の体液(細胞外液)に含まれています。水分を保持しながら、細胞内外のミネラルバランス(NaとKがバランスをとり一定量になるよう保たれています)や血液循環量をコントロールしています。 またナトリウムイオンとして、生体内では神経伝達や筋収縮などに関与しています。

  • 注意点

    おもに食塩として食事から摂取しますが、食塩を摂り過ぎると、細胞内外のミネラルバランスが崩れ、むくみが生じます。また高血圧や胃がんの原因ともなることが知られています。
    ナトリウムの調節機構は複雑で、巧みに制御されているため、腎機能が正常な限り欠乏症を起こすことはありません。しかし熱中症や運動などで多量の汗をかいたり、激しい下痢や嘔吐の際には水分とともにナトリウムが排泄され、けいれんや頭痛などの症状が現れます。

  • 摂取方法

    漬け物などの保存食、味噌・しょうゆなどの調味料、加工食品などに多く食塩が使用されていますので、加工食品の利用回数が多い人や濃い味付けが好きな人は過剰摂取に要注意です。

  • 医薬品との相互作用(禁忌情報)

    慢性的な多量摂取により高血圧、胃がん、鼻咽喉がんなどの関連性が多数報告されています。

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