ビタミンB1(thiamin/チアミン)
糖質の代謝に不可欠で疲労や倦怠感を予防したり、脳や精神の機能を維持する働きがあります。
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体内での動き
ビタミンB1は疲労回復のビタミンと呼ばれ、炭水化物(糖質)をエネルギーに変換する時に必要な酵素の補酵素として働きます。ビタミンB1が欠乏するとエネルギーが効率良く産生されなくなり、乳酸が過剰に増加すると乳酸アシドーシスを引き起こし、疲労や倦怠感を招きます。また、末梢神経を司る指令塔である脳のエネルギー源は主にグルコースであるため、精神機能を維持するためにもビタミンB1は重要です。ビタミンB1の代表的な欠乏症は脚気で、全身の倦怠感や、食欲不振、手足のしびれといった症状を引き起こすことが知られています。最近では、脳内の神経伝達物質を正常に保つ働きがあることから、アルツハイマー病にも効果があるとの報告も寄せられています。
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注意点
水溶性ビタミンであるため、ほかのビタミンB群と同様、多量に摂取したとしても、余分なものはすべて排泄されてしまいます。体内に蓄積しないため、副作用や毒性はないと考えられています。肝臓病を患う方や、アルコールを過剰に摂取した場合などは体内吸収されにくくなります。
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摂取方法
効果的な摂取の方法としては、ビタミンB群9種類が入っているビタミンBコンプレックスで摂ることが挙げられます。B群のビタミンには相互作用があるため、同時に摂取すると、それぞれの効果が高くなります。1日1回ではなく、数回に分けて摂った方が吸収率が向上します。
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安全性
ほとんどの人に安全ですが、まれに皮膚炎やアレルギー反応を起こす場合があります。
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医薬品との相互作用(禁忌情報)
明らかではないが、特に問題ないと考えられています。医薬品を併用する場合は、主治医に相談しましょう。
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